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2026年「雲南市創作市民演劇」 山中鹿介と月山富田城をめぐる物語

2025 9/27
全国/世界 島根(Shimane)
2025年9月27日
山陰プレス編集
雲南市創作市民演劇「KIRINJI〜新説・山中鹿介〜」=2019年上演
雲南市創作市民演劇「KIRINJI〜新説・山中鹿介〜」=2019年上演(写真提供:雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会)

2026年の「雲南市(うんなんし)創作市民演劇」が始動した。雲南市は島根県東部に位置する人口約4万人の市だ。松江市や出雲市、安来市などに隣接する。2004年に大東町(だいとうちょう)や木次町(きすきちょう)、三刀屋町(みとやちょう)など、5町1村が合併して発足した。雲南市では、まちづくりの一環として演劇を活用している。

2008年11月に実行員会が結成されて「雲南市創作市民演劇」の前身がスタートした。出演者やスタッフは公募により決まる、市民参加型の演劇公演だ。集まった出演者やスタッフの顔ぶれを見てから脚本づくりに取りかかる、という独特のスタイルを持っている。

2011年からは、亀尾佳宏(かめお よしひろ)さんが脚本・演出を手掛けて、現在の「雲南市創作市民演劇」となった。

亀尾さんは2011年当時、雲南市内にある三刀屋高校演劇部の顧問をしていた。三刀屋高校や松江工業高校などを全国大会出場に10回出場させるなどしている。島根県演劇界の第一人者だ。プロ演出家の登竜門とも言われる、日本演出者協会主催の「若手演出家コンクール2021」では最優秀賞を受賞している。

現在では「雲南市創作市民演劇」に参加する人は、雲南市民にとどまらない。鳥取県や広島県などからも出演者やスタッフが集まるようになった。観客も東京や大阪、四国など、全国から訪れる。これまで9作品で16回の公演を行い、通算で1万人以上の観客を動員してきた。前身の実行委員会時代を含めると、10作品で17回の公演を行っている。

出演者の中には演劇初体験の人もいる。時には、本番中にセリフが出てこなくなるなどのハプニングがある。そのような時、経験豊富な出演者がアドリブでフォローして場面を上手につなぐなど、微笑ましい光景も見られる。参加者全員が一体となって作り上げる演劇公演だ。

「雲南市創作市民演劇」の指導をする亀尾佳宏さん(左)=2023年3月
「雲南市創作市民演劇」の指導をする亀尾佳宏さん(左)=2023年3月(写真提供:雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会)

2026年の雲南市創作市民演劇は、山中鹿介(やまなか しかのすけ)を主人公として脚本が書かれる。山中鹿介は戦国時代に山陰を拠点とした大名、尼子氏に仕えた武将だ。

毛利氏に敗れて、拠点だった月山富田城(がっさんとだじょう)を奪われた後、織田信長の後ろ盾を得て尼子氏再興に執念を燃やした。道半ばで毛利氏に捕えられ、富田城奪還の夢が叶わぬまま非業の最期をとげている。

戦前は小学校の国語教科書に「三日月の影」と題した、山中鹿介の生涯をつづった文章が掲載されていた。歴史の授業ではなく、国語の題材として山中鹿介について教えられていたのだ。このため、日本国内で山中鹿介を知らない人はいない、と言われるほど有名な武将だった。

雲南市創作市民演劇では、2019年に山中鹿介を題材とした作品「KIRINJI〜新説・山中鹿介〜」を上演している。これを基に、2026年に向けて亀尾さんは新たな脚本を書きあげる。

山中鹿介と同じ時代に生きた、豊臣秀吉や明智光秀といった有名な武将も重要な役どころで登場する。関ケ原合戦の後、月山富田城に入り、後に松江城を築いた堀尾吉晴(ほりお よしはる)も主要な登場人物となる。

これらの戦国武将たちが月山富田城をめぐり、山中鹿介とどのように関わっていくのかも見どころの1つとなるだろう。

亀尾さんは公演に向けて次のように意気込みを語った。

「小さい頃から山中鹿介の話しを大人たちから聴いて育ちました。その度に、もし富田城が毛利氏に奪われていなければ、鹿介が富田城を取り返していたらという空想を楽しみました。故郷(ふるさと)の英雄の存在を、もっとたくさんの方に知っていただきたいと思っています」

2026年の雲南市創作市民演劇は「麒麟の城(きりんのしろ)」を仮のタイトルとして制作が進行していく。

「麒麟の城(仮)」は2026年3月28日と29日の両日、雲南市のチェリヴァホールで上演される。2025年11月9日まで出演者とスタッフを募集している。

雲南市創作市民演劇が開催されるチェリヴァホール
雲南市創作市民演劇が開催されるチェリヴァホール

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雲南市創作市民演劇「KIRINJI〜新説・山中鹿介〜」=2019年上演

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