MENU
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
山陰プレス
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
山陰プレス
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 全国/世界
  3. 「戦中派の想い、若い世代へ」

「戦中派の想い、若い世代へ」

2024 3/09
全国/世界 鳥取(Tottori)
2024年3月9日
山陰プレス編集
時折涙ぐみながら岡本喜八監督との思い出を語った妻のみね子さん

鳥取県米子市出身の映画監督、岡本喜八(1924〜2005年)の生誕100周年を記念した上映会が今年2024年、神奈川県川崎市の川崎市アートセンターのアルテリオ映像館で年間を通して企画されている。

岡本監督の誕生日である2月17日には、監督自身の一番好きな作品だった社宅暮らしのサラリーマンを描いた「江分利満氏の優雅な生活」が上映され、90席のチケットは上映1時間前に完売する盛況ぶりだった。

「江分利満氏の優雅な生活」は昭和30年代が舞台で、川崎市で暮らす酒好きの冴えないサラリーマンが主役のコミカルな作品だ。この日の上映会でも客席からはたびたび笑い声が上がった。

一方、終盤のクライマックスでは主人公が若手社員を相手に、同世代の多くが亡くなった太平洋戦争への想いを長々と語る場面がある。単なる戦争への批判や不満ではない複雑な心境が切々と吐露され、観客は引き込まれた。

上映会後には岡本監督の妻で映画監督、プロデューサーのみね子さん、娘で女優の真実さん、その夫で元テレビ局プロデューサーの前田伸一郎さんがトークショーを行った。

みね子さんは、クライマックスのシーンについて、岡本監督は「これが伝えたくてこの映画を撮ったのだと思う」と語り、短いカットを連ねる手法が特徴的な岡本監督が長回しを用いてまで訴えたこの場面への思い入れを推し量った。

映画の製作自体も1963(昭和38)年で、岡本監督や脚本家の井出俊郎氏、原作の山口瞳氏、主演の小林桂樹氏をはじめ、関わった多くのスタッフが「戦争を知る世代」だった。そんな彼らの想いがこの作品には込められている。

前田伸一郎さんはイベント後の取材に、「すでに岡本喜八に関心のある層だけでなく、若い世代にその作品を伝えたい」と語った。100周年はその契機であり、上映会とは別に新たな試みも計画しているという。

「戦中派」と聞くとお堅いイメージがあるが、アニメ映画「エヴァンゲリオン」で知られる庵野秀明監督にも強い影響を与えたとして知られる岡本映画には、エンターテインメントとしての魅力があふれている。

また、前田さんは国際情勢などを踏まえ「今の若者にとって『戦争』は遠い昔のことではなく、身近な問題になっている」と指摘。岡本作品が持つメッセージを若い世代にこそ伝えたいと意気込む。

アルテリオ映像館での上映会は1年間、作品をかえて毎月17日付近の主に日曜日に行い、夏には太平洋戦争の終戦を描いた代表作「日本のいちばん長い日」などを上映する見込みだ。

次回は3月17日、桜田門外の変を題材とした岡本監督初の本格時代劇映画「侍」を上映予定。

関連記事

岡本喜八 生誕100周年 地域おこしにひと役 米子市

川崎で映画監督、岡本喜八 生誕100周年上映会

全国/世界 鳥取(Tottori)
時折涙ぐみながら岡本喜八監督との思い出を語った妻のみね子さん

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

Follow @saninpress
この記事をシェア
  • 水木しげるロード30周年 鬼太郎ビックリマンスタンプラリー
  • 福島と山陰つなぐシンガーソングライター(前編)

おすすめの記事

  • 台中六十五
    台湾との歴史つむぐ日本酒が出雲市で完成
    2024年2月22日
  • 石見銀山(龍源寺間歩の入口)
    石見銀山発見500年へ 島根県と繊維業が連携 KITTE大阪に情報発信拠点
    2024年6月13日
  • 米子中学校の生徒が林校長留任運動をしたころの米子駅(明治末期)
    原爆に散った広島市長 粟屋仙吉の青春時代④〈卒業編〉
    2025年8月2日
  • 「あいうべ体操」の説明を行う口腔機能支援チームのスタッフ
    【連載】歯科医「太田秀人」 太宰府から口福(こうふく)を届けます③ ~命を守る、お口の体操~
    2025年9月4日
  • オーストラリア国内で行われたイベントの様子(多様な国からの移民が参加している)(注)デモの様子ではありません。
    オーストラリアの移民問題 【島根出身者が感じたオーストラリア事情】
    2025年9月19日
  • 島根の美酒と神話を楽しむワークショップ」で飲むことができる島根の日本酒 (左から「やまたのおろち」「七冠馬」「うさぎ雲」)
    日比谷しまね館で島根の日本酒と神話を楽しむ
    2025年5月3日
  • 「名古屋マンドリン合奏団」のリハーサルで指揮をする深堀賢太朗さん(中央)
    「名古屋マンドリン合奏団」創立60周年 鳥取県出身の深堀賢太朗さんが常任指揮者
    2024年4月24日
  • 高校生のときの坂根凜さん(中学時代に所属したチームの試合に助っ人として参加したときの写真)
    コロナ禍の出場辞退乗り越え 客室乗務員(CA)めざす女子野球選手(後編) ~神戸弘陵学園出身の坂根凜さん~
    2025年10月27日
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ

© San-in Press|記事や画像等の無断使用を禁じます。

error: Content is protected !!