アメリカから移住の夫婦 自宅改築で国際交流センター

一緒に作業をするクリスさん(右)と典子さん(左)
一緒に作業をする典子さん(左)とクリスさん(右)

鳥取県倉吉市でアメリカから移住してきた夫婦による、自宅を改築した国際交流センターの計画が進んでいる。民泊と常設型のイングリッシュキャンプ、そして国際交流拠点を兼ね備えた複合施設だ。

イングリッシュキャンプとは、宿泊などを通して英語漬けの環境に身を置き、英語力を鍛えることを目的とした学習プログラムのことだ。海外へ留学することなく、日本国内で英語漬けの体験ができる。

鳥取県では江府町で日本人によるイングリッシュキャンプ開設の試みがあったが、現在休止となっている。またイベント的に開催される不定期のものはあったが、常設型のものはあまり例が無い。

この計画を進めているのはクリス・バンキャンペンさんと妻の典子さん。2017年9月にアメリカのユタ州から移住してきた夫婦だ。

今回の計画は費用節約のためにクリスさんが自ら大工仕事をして改築を行うこととした。業者に頼らず自分で家を建てたいと考えていたクリスさんは、大工に弟子入りし3年間の修行を積んでいる。腕前はプロ並みだ。計画に賛同した師匠も作業を手伝う。

「これまで英会話教室を経営してきたが、これからはここを国際交流の拠点にしたい。」とクリスさん。典子さんは「使える英語を教えて日本の子供たちが世界へ出ていく助けになりたい」と話す。

2024年秋の完成を目指して、これから本格的な改築プロジェクトが始まる。

建築中の国際交流総合施設