MENU
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
山陰プレス
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
山陰プレス
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 全国/世界
  3. 「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」 初代会長にスペイン在住の日本人(前編)

「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」 初代会長にスペイン在住の日本人(前編)

2025 6/30
全国/世界 鳥取(Tottori)
2025年6月30日
山陰プレス編集
グラウンドゴルフを楽しむスペインの人たち
グラウンドゴルフを楽しむスペインの人たち(写真提供:パロミータさん)

「グラウンドゴルフ」は、1982年に鳥取県泊村(とまりそん)(現在の湯(ゆ)梨浜町(りはまちょう))で発祥した。スタートマットから木製のクラブでボールを打ち、ホールポストの輪に入るまでの打数を数える。できるだけ少ない打数でプレーすることをめざすスポーツだ。ゴルフのような規格化されたコースを必要としない。河川敷や公園など、さまざまな場所で行うことができる。ルールも簡単で、年齢や性別を問わず気軽に楽しめる。

2023年9月に「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」が設立された。これまで会長は不在だったが、日本人が初代会長に就任することが内定している。メンサヘーラ・パロミータさんだ。2025年11月に正式承認される。

パロミータさんは、スペイン在住の日本人だ。日本語のほかにイタリア語やスペイン語など複数の言語を話す。2013年から12年間、スペインでグラウンドゴルフの普及に励んでいる。「スペイン・グラウンド・ゴルフ協会」の会長としても活動してきた。

1970年に大阪で万国博覧会が開催された。当時、日本に住んでいたパロミータさんは通訳を務めた。1971年にイタリアへ移住した。万博で知り合ったイタリア人に「あなたのイタリア語は全然ダメだ」と言われたからだ。もっとしっかり勉強しなくてはならないと思った。

イタリアに移住した後、今度はスペイン在住の日本人に誘われてスペインに向かうこととなった。最初は、旅行のつもりだった。

スペインへの旅行がパロミータさんの運命を変える。到着してみると誘ってくれた日本人は、いなかった。祖母が危篤(きとく)になり、急きょ日本に帰国していたのだ。パロミータさんは、ひとりスペインに取り残された。当時のスペインは、フランコによる独裁政権下にあった。

所持金が、それほどあるわけではない。困ったパロミータさんは、スペインにある日本の国際機関に相談をした。相談の結果、この国際機関でアルバイトをさせてもらえることになった。日本の機関ではあるが、職員にはスペイン人が多い。日本語もイタリア語も通じない。

スペイン語を身につけなくては仕事にならない。午前中は大学に通い、スペイン語を勉強することにした。仕事は午後から夜まで行った。仕事の関係でポルトガル、イギリスなどヨーロッパ各国に移住した後、結婚のためスペインに戻り定住した。

グラウンドゴルフを楽しむスペインの人たち
グラウンドゴルフを楽しむスペインの人たち(写真提供:パロミータさん)

パロミータさんとグラウンドゴルフの出会いは、日本に一時帰国したときだった。用具の広告を見て興味を持った。「日本グラウンド・ゴルフ協会」の会長に詳しく聞いたところ、面白そうだと感じた。高齢者が外に出るきかっけを作るために、グラウンドゴルフが考案されたと知って共感した。

パロミータさんは、これまでスペインで家族と幸せな人生を送ってきた。スペインに何か恩返しをしたい。このスポーツをスペインに紹介して、外に出られない人たちに外出のきっかけを持ってもらいたい。スペインの高齢者にも笑顔になってもらいたいと考えた。

当時スペインでは、誰もグラウンドゴルフをやっていない。人々が見たこともないスポーツを、公園や河原で勝手に行うことはできなかった。サッカー場でやろうとしたが「芝生を傷つけられるのは困る」と言われた。

あるときあるとき、マドリードの国際会議場でゴルフ(・・・)の見本市が開催されることになった。ゴルフ業界の見本市だったが、一角を借りてグラウンドゴルフ(・・・・・・・・)を紹介することにした。ホールインワンをしたら赤ワインと生ハムをもらえるという企画を行った。スペインのゴルフ(・・・)協会会長や、マドリードの州知事もやってきて「お祭り騒ぎ」となった。

学校の校長が、レクリエーションに使えると関心を持ったが、すぐには普及しなかった。用具が高価だったためだ。

用具はスペインで製造していなかったため、日本から輸入しなくてはならない。スタートマットやホールポストなどを何セットも用意しなくてはならない。日本では当時、クラブ以外の物も含めると1セット5万円ほどの価格だった。これがスペインでは3倍になる。用具本体の値段に加えて、高額の運賃や関税が上乗せされるからだ。

パロミータさんは、どのようにしてグラウンドゴルフをスペインに普及させていくのか。

(後編へつづく)

(※ メンサヘーラ・パロミータさんは日本人です。ご本人の希望により日本名は公開していません。スペインでの呼び名「パロミータ」を使って記事を作成しています。また、お顔も伏せて写真を掲載しています)

グラウンドゴルフの国際大会に参加するため鳥取県湯梨浜町を訪れた、メンサヘーラ・パロミータさん(2025年5月)
グラウンドゴルフの国際大会に参加するため鳥取県湯梨浜町を訪れた、メンサヘーラ・パロミータさん(2025年5月)

関連記事

あわせて読みたい
「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」 初代会長にスペイン在住の日本人(後編) (前編より づづく) 「グラウンドゴルフ」は、1982年に鳥取県泊村(現在の湯梨浜町)で発祥した。スペイン在住の日本人、メンサヘーラ・パロミータさんは、スペインでグラウンドゴルフの普及を行ってきた。ゴルフの見本市で「グラウンドゴルフ」
全国/世界 鳥取(Tottori)
グラウンドゴルフ スペイン メンサヘーラ・パロミータ ヨーロッパグラウンドゴルフ協会
グラウンドゴルフを楽しむスペインの人たち

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

Follow @saninpress
この記事をシェア
  • 【連載】歯科医「太田秀人」 太宰府から口福(こうふく)を届けます① ~避難袋に歯ブラシを~
  • 「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」 初代会長にスペイン在住の日本人(後編)

おすすめの記事

  • LEDライトを使ってクリスマスローズの発芽を促す
    クリスマスローズの「超早期発芽」 LED活用で栽培期間を短縮 全国二例目 西日本初導入(島根県出雲市の曽田園芸)
    2025年10月21日
  • 元広島市長の粟屋仙吉=『広島市役所原爆誌』(昭和41年発行/広島市編)より 【画像提供:広島市公文書館】
    原爆に散った広島市長 粟屋仙吉の青春時代①〈学業編〉
    2025年7月13日
  • 旧国鉄倉吉線の廃線印
    旧国鉄倉吉線で訪問記念の「廃線印」販売始まる
    2024年3月4日
  • 「串揚げ ひなた」
    【覆面調査 世界の山陰グルメ】「串揚げ ひなた」(東京 代々木)
    2025年6月7日
  • 宮本美香さん(撮影:Masashi Koyama)
    松江市在住サックス奏者 商工業者向け補助金で演奏ツアー
    2024年4月13日
  • エルサルバドルで「耳なし芳一」を演じる櫻井亜木子さん(右)=2015年1月
    小泉八雲の短編「耳なし芳一」演じる琵琶奏者 生誕地「レフカダ島」への夢(櫻井亜木子さん)
    2024年9月10日
  • 鳥取砂丘で遊ぶ「風りんりん」の園児たち
    「『見守り保育』の考え広めたい」 開園10周年「風りんりん」代表の想い
    2024年4月1日
  • スタンプラリーに参加した飲食店
    岡本喜八 生誕100周年 地域おこしにひと役 米子市
    2024年2月17日
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ

© San-in Press|記事や画像等の無断使用を禁じます。

error: Content is protected !!