【世界の山陰グルメ 覆面調査の旅】 「手打大山そば 響」(京都)

手打大山そば 響
手打大山そば 響

京都市左京区に「大山そば(だいせんそば)」を提供する店がある。「手打大山そば 響」だ。(以下 大山そば響)

「大山そば」は鳥取県大山(だいせん)の山麓で栽培された「そば粉」を使った蕎麦のことだ。大山は大手飲料メーカーがミネラルウォーターの採取工場を置くほど水が清らかで、自然環境に恵まれている。気候も冷涼で、そばの栽培に適している場所だ。ここで育った「そば粉」は香りと風味が豊かで、のどごしが良いなどと高く評価されている。

今から約800年前に大山寺の僧が「そば粉」の栽培を推奨したことから、大山周辺で蕎麦が親しまれるようになった。現在でも名物として人気がある。鳥取県大山町周辺や米子市内には大山そばの名店が多い。

「大山そば響」は京阪電車「出町柳駅」の、すぐ近くにある。出町柳駅の6番出口から歩測してみた。「大山そば響」の通路入口まで50歩でたどり着けた。時間にして35秒ほどの近さだ。「出町柳駅」は鴨川に近く、下鴨神社も徒歩15分程度で行ける場所に位置する。

「出町柳駅」の階段を上って6番出口を出ると、右手にベトナム料理店が見える。歩道に沿ってそのまま真っ直ぐ進むと、定食、インド料理、鉄板焼などの飲食店が並ぶ。整体院の隣が「大山そば響」の入口だ。

入口は通りに面した歩道にある。玄関は、そこから狭い通路を通って少し奥に入ったところにある。

「手打大山そば 響」の入口(奥に入った突き当りが玄関)
「手打大山そば 響」の入口(奥に入った突き当りが玄関)

入口を入って狭い通路を進むとベンチが2つ用意されていた。カップルが先に来て、順番待ちをしている。早めに着いたおかげか、それほど待たずに店内へ案内された。

筆者が店内に入った時、ちょうど座敷の客が帰るところだった。

「窮屈でゴメンねー。ありがとう」と気遣いを見せる店員。

席は、カウンターに4席ある。奥には、こじんまりした座敷があり4人座れる。定員は8人ということになる。

それほど混んでいなかったためか、2席使って良いと言ってくれた。重い荷物を持っていたためだ。1席に荷物を置き、あと1席に座った。

この日は2品注文した。1品目は「だいせん鶏そば」だ。鳥取県のブランド鶏「大山どり」をトッピングした温かいそばだ。2品目は「特製盛りそば」を頼んだ。温泉玉子や青じそ、おろし大根や天花などが添えられた冷たいそばだ。

「だいせん鶏そば」
「だいせん鶏そば」
「特製盛りそば」
「特製盛りそば」

2つ目のそばが出る時、厨房に近いほうの席に移った。店員と話すために移動したのだが、料理を出しやすいように近寄って来てくれたと思ったのだろう。

「近い方に来てくれるん、ありがとう」と親しみやすい言葉をかけられた。

経営者の親戚が鳥取県米子市で「大山そば」の店をやっていた関係で、大山そばを始めたのだという。米子市内にある親戚の店に修行に行き、作り方を教わった。そば粉は米子市内の業者から仕入れ、店内で麺を手打ちする。「麺つゆ」も親戚の店で教わったとおりに作っている。

支払いは現金のみ。営業は原則として水、木、土、日のみだ。祝日がある週は変更になる場合がある。営業時間は11時30分から14時30分ごろまで。電話番号は公開していない。

出町柳駅までは京阪電車の他、JR京都駅からバスで行くこともできる。

食べ終わった70歳代の男性が、箸を置いた瞬間に「最高や!」と感嘆の声を上げたのが印象的であった。

(この企画は素性を明かさずに客として来店し、覆面調査の形で聞き取り調査をしています。また、取材日時点の情報をもとに記事を執筆しています。営業内容などの詳細は店舗でご確認ください)

「手打大山そば 響」の順番待ち中に見たメニュー
「手打大山そば 響」の順番待ち中に見たメニュー
出町柳駅
出町柳駅