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  3. アスリートを「通訳する人」が「かっこいい」(前編) フィリピンのベンゲット州立大学で英語チャレンジ 屋内壮馬さん

アスリートを「通訳する人」が「かっこいい」(前編) フィリピンのベンゲット州立大学で英語チャレンジ 屋内壮馬さん

2026 2/11
国際
2026年2月11日
サン・レターズ・プレス編集
フィリピンフィリピンに留学中の屋内壮馬さん(ベンゲット州立大学の正門前で)
フィリピンに留学中の屋内壮馬さん(ベンゲット州立大学の正門前で)(撮影協力:ベンゲット州立大学のスタッフ)

<日本からフィリピンのベンゲット州立大学へ留学>

フィリピンの首都マニラから車で北へ5時間ほど走る。屋内壮馬(やうち・そうま)さんが通うベンゲット州立大学がある。

ベンゲット州立大学は「ラ・トリニダード農場学校」を前身として、1916年に創設された。最初の生徒数は30名だった。学生の数は増え、名称の変更などを経て1986年に州立大学に移行した。

農学部をはじめとして芸術人文科学部や工学部ほか、さまざまな学部を設置した総合大学だ。

屋内さんは子どものころから野球をやっていたが、上手(じょうず)ではなかった。ほかに秀(ひい)でた何かを持っていたわけでもない。

海外で活躍するアスリートに憧れた。アスリートを見ていると、かたわらに通訳をする日本人がいた。通訳する日本人を「かっこいい」と思った。

英語に興味をもったが、成績は下位だ。ひとりで机に向かう勉強は得意ではない。日本で大学を受験したとき、英語の得点は散々だった。屋内さんは、日本の大学に進学して地域の経済を学び始めた。

高校生のときは部活動に時間をとられて、英語を集中的に勉強していない。大学生になり自由な時間が増えたことで、英語を勉強する時間がとれるようになった。

大学の勉強とは別で英語をやってみると、少しずつ理解できていることに気づき、楽しくなった。大学教授の中に国際協力の活動に参加している人がいて、憧(あこが)れを持った。

海外から来た留学生と話したり、英語の歌を聴いたりする機会が増えた。もっと流ちょうに話せるようになりたい。大学には交換留学の制度がある。留学を視野に入れ、本格的に勉強を始めた。

屋内壮馬さんが留学しているベンゲット州立大学(緑色の屋根の建物群がベンゲット州立大学)
屋内壮馬さんが留学しているフィリピンのベンゲット州立大学(緑色の屋根の建物群がベンゲット州立大学)(写真提供:ベンゲット州立大学)

交換留学のプログラムに参加するためには、TOEIC(トーイック)で600点が必要だった。TOEICは英語によるコミュニケーション能力を測る国際的なテストだ。合否を決めるのではなく、点数により英語のコミュニケーション能力を評価する。

屋内さんが最初に受けたTOEICでは、600点に届かなかった。留学プログラムの申し込み期限が2025年3月に迫る。3月までに600点以上を取らなくてはならない。2025年2月にテストを受けた。結果の発表は3月だ。

結果を見ると……。

765点だ。

留学プログラムの申し込み期限直前に、滑り込みで参加資格を得ることができたのだ。TOEICで765点を取ったことで、屋内さんの人生が急速に動き始めた。

2025年3月上旬、TOEIC765点の発表。

すぐに留学プログラムへの参加を申請した。

ミスマッチを防ぐために、3月11日から3月23日までフィリピンで体験留学を行った。

一旦、日本へ帰国し4月上旬、フィリピンへの正式な留学が決定した。

日本の大学に在籍したまま、2025年8月から本格的なフィリピン留学が始まった。ベンゲット州立大学では英語コースで英語を専攻している。

TOEIC765点は日常や仕事で、あるていど問題なく英語を使えるレベルと思われる。多くの日本企業で「英語が使える人」と見られる。

フィリピンに来ると、屋内さんは英語で会話をすることにストレスを感じた。自信満々でフィリピンに入ったが、まったく通じない。

水に浮けるようになっただけで水泳をマスターしたと勘違いして、何も知らずに深い海に飛び込んだような感じだ。

フィリピンに来ると、自分のレベルが赤ちゃんの英語のように思えた。

屋内さんの英語チャレンジは、どうなるのか。

(後編につづく)

ベンゲット州立大学の敷地内
ベンゲット州立大学の敷地内(撮影協力:ベンゲット州立大学のスタッフ)
ベンゲット州立大学の近くには小高い山がある
ベンゲット州立大学の近くには小高い山がある

(後編)はこちらです。
↓↓

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アスリートを「通訳する人」が「かっこいい」(後編) フィリピンのベンゲット州立大学で英語チャレン... (前編よりつづく)屋内壮馬さんは、アスリートの通訳をする日本人を「かっこいい」と思った。高校生のとき、英語が得意ではなかった。野球をやっていたが上手ではなく、ほかにとりえもなかった。日本の大学に入ってから英語を勉強してみたところ、少しずつ理解できていることに気づき…

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Sōma Yauchi studying abroad in the Philippines, standing in front of the main gate of Benguet State University. (Photo courtesy of Benguet State University staff.)

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