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「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」 初代会長にスペイン在住の日本人(後編)

2025 7/02
全国/世界 鳥取(Tottori)
2025年7月2日
山陰プレス編集
スペインでグラウンドゴルフの普及をするパロミータさん
(赤い帽子の人がパロミータさん)
スペインでグラウンドゴルフの普及をするパロミータさん(赤い帽子の人がパロミータさん)写真提供:パロミータさん

(前編より づづく)

「グラウンドゴルフ」は、1982年に鳥取県泊村(とまりそん)(現在の湯(ゆ)梨浜町(りはまちょう))で発祥した。スペイン在住の日本人、メンサヘーラ・パロミータさんは、スペインでグラウンドゴルフの普及を行ってきた。ゴルフの見本市で「グラウンドゴルフ」を紹介して、少しだけ注目されるようになった。しかしスペインでは用具を手に入れるのが困難だったため、なかなか普及は進まなかった。

パロミータさんが、あきらめずに方法を考えていると協力者が現れた。

日本の湯梨浜町役場が中古品を寄付してくれることになったのだ。日本のクラブチームは、スペイン遠征の時に少しずつ用具を運んでくれた。多くの人のボランティア精神により、用具が少しずつ増えていった。

用具が普及するにつれて、グラウンドゴルフが徐々にスペイン国内に広まっていった。

それでも、スペインではグラウンドゴルフがスポーツとして認められない。パロミータさんによると、ヨーロッパではオリンピック種目でないとスポーツとして認められない風潮があるという。

普及するには行政の許可が必要だった。

2023年12月、普及の許可を得るための申請をスペインの内務省に対して行った。申請を出しても短期間で活動をやめてしまう人がいるため、簡単に許可は下りない。

パロミータさんは、スペインでの普及活動を長年に渡り行ってきた。この活動に出版界が注目した。パロミータさんの半生をつづった伝記が、スペイン国内で出版されることになったのだ。

伝記の出版がきっかけとなって2024年1月、内務省から普及の許可を取りつけることに成功した。用具の購入にも行政の予算がつくようになった。努力の甲斐があって、最近では競技人口が約1,000人まで増えている。

スペインで冬に行われたグラウンドゴルフの大会(ワイナリーの庭で開催された)
スペインで冬に行われたグラウンドゴルフの大会(ワイナリーの庭で開催された)写真提供:パロミータさん

スペインでの普及活動と並行して、パロミータさんはポーランドやハンガリーと共に「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」を設立した。ヨーロッパには、他にも独自でグラウンドゴルフをやっている国がある。チェコ共和国やイギリス、ドイツ、スウェーデンなどだ。これらの国々にも協会への参加を呼び掛けている。

2025年11月にはスペインのバレンシアで、グラウンドゴルフの「オープン・ヨーロッパ」が開催される。「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」が主催する国際大会だ。この時、パロミータさんは正式に同協会の初代会長に就任する。現在「オープン・ヨーロッパ」の開催に向けて、多忙な日々を送っている。

パロミータさんによると、グラウンドゴルフは「競技してはいけない」のだという。「競う」「争う」という概念がない。勝ち負けではなく、結果を含めた過程を重視するスポーツだからだ。

パロミータさんは言う。

「鳥取県の小さな村で始まったスポーツが世界中に広まり、輪になって、みんなで一緒に楽しくゴルフをしましょう。グラウンドゴルフで世界中が友達になったらケンカも起きない」

夢はグラウンドゴルフで世界平和に貢献することだ。

2027年5月には、日本の関西一円で「ワールドマスターズゲームズ2027関西」が開催される。生涯スポーツの国際総合競技大会だ。世界中から様々な種目の選手が集まる。グラウンドゴルフは鳥取県湯梨浜町が会場となる。

(※ メンサヘーラ・パロミータさんは日本人です。ご本人の希望により日本名は公開していません。スペインでの呼び名「パロミータ」を使って記事を作成しています。また、お顔も伏せて写真を掲載しています)

鳥取県湯梨浜町で開催された大会に参加するため山陰を訪れたスペインの選手たち(中央の似顔絵の人がパロミータさん)
鳥取県湯梨浜町で開催された大会に参加するため、山陰を訪れたスペインの選手たち
(中央にいる似顔絵の人がパロミータさん)
=2025年5月、島根県の出雲大社で撮影(写真提供:パロミータさん)

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