MENU
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
山陰プレス
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
山陰プレス
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 全国/世界
  3. 【連載】風を越えて ~棒高跳び 坂口ジャスミン紫苑 世界への助走~ ①

【連載】風を越えて ~棒高跳び 坂口ジャスミン紫苑 世界への助走~ ①

2025 7/10
全国/世界 鳥取(Tottori)
2025年7月10日
山陰プレス(ゲスト)
アメリカの大学で棒高跳びの練習をする坂口ジャスミン紫苑さん
アメリカの大学で棒高跳びの練習をする坂口ジャスミン紫苑さん

〈設備よりもマインド〉

アメリカの練習は平日の5日間です。週末は練習をしません。私は違和感を持ちました。日本では毎日練習をしていて、年中無休だったからです。それに週末は授業がないため、試合に出場するような感覚で練習できる貴重な日だったのです。

アメリカの大学に入ったばかりのころは、どれだけ練習しても少ないように感じました。日本にいた時とは練習量がまったく違うためです。アメリカに来て、量より質の練習方法も学べたことは確かです。でも練習が足りないと思い、学校に行く前や週末に1人で自主練習をしていました。

アメリカの練習では、「素晴らしい!」「今のとても良い」などと褒められる場面が多いです。褒められることに慣れていないため、私は違和感を覚えます。

日本では、自分でうまくできたと思っても「まだダメ」「できてない」などと先生に言われ続けていました。少しでもうまくいけば、すぐ褒められることに疑問を感じました。

「んー、これって本当にいいのかな?」「それとも、ただそう言っているだけ?」などと、逆に疑ってしまいます。

坂口ジャスミン紫苑さん

いつも表情や感情の出し方に困っていました。日本では感情をあまり見せないようにしていたからです。戸惑った時、何も感情を出さなかったら、アメリカでは冷たい人間だと思われるそうです。

私は、甘やかされたくありません。コーチに「おー、それ良かった」と言われても、自分の頭の中では違うことを思います。

「そうかな?日本で教わった先生だったら、なんておっしゃるだろう?」などと考えていました。

練習設備はアメリカの大学のほうが立派です。

日本で練習していた時は、100メートルしかない短距離走用の練習場を、他の種目と共同で使っていました。アメリカの大学では400メートルトラックの中に棒高跳び専用の練習場所が確保されています。

また、日本の高校では天気に左右される練習をしてきました。天気が悪かったら屋内で腹筋を鍛えたり、ウェイトトレーニングをしたりします。屋内にあるレスリング練習場の半分を借りて、マット運動やロープを使った練習もしていました。

アメリカの大学では、雨の日に練習する設備も整っています。屋内の200mトラックがあります。人工芝の屋内フットボール場なども使うことができます。

ルイジアナ大学ラファイエット校のウエイトトレーニング場
ルイジアナ大学ラファイエット校のウエイトトレーニング場(坂口さんはここでウエイトトレーニングをやっている)
ルイジアナ大学ラファイエット校の屋内フットボール場
ルイジアナ大学ラファイエット校の屋内フットボール場
(雨の日はここでトレーニングを行う)

日本の高校とアメリカの大学では、器具も違います。高校の時に使っていたのは、長年使ってきた古いバーベルでした。市に譲っていただいた、古い棒高跳びのマットもありました。アメリカでは定期的に新しい器具に買い換えます。アスリート専用のウェイトトレーニング場もあります。

でも、高校の時は設備の質に関係なく、あるものに感謝して練習に励んでいたことを思い出しました。

どれだけ、お金をかけて設備が整っていても、練習をする人たち自身が一生懸命でなければ上達しないと思います。高価な器具や立派な施設がなくても、素晴らしい先生や努力のおかげで選手たちは上達していくのだと感じます。
【棒高跳び選手 坂口ジャスミン紫苑】

○ 坂口ジャスミン紫苑 ○
鳥取県出身の棒高跳び選手。2021年6月の中国高校総体では大会新記録で優勝。2022年に出場した「日本選手権U20」では、自己ベストの記録で4位に入賞している。倉吉北高校卒業後はアメリカ・カンザス州にある短期大学「クラウド・カウンティ・コミュニティ・カレッジ」に進学。短大の全米大会で優勝し、ルイジアナ大学ラファイエット校にスカウトされて編入。現在(2025年)、アメリカで日本代表をめざす。ニュージーランド生まれ。

関連記事

あわせて読みたい
アメリカで日本代表をめざす 棒高跳び選手 坂口ジャスミン紫苑さん 2025年5月、アメリカで棒高跳びの日本代表をめざす選手がいる。坂口ジャスミン紫苑(しおん)さんだ。坂口さんは、ルイジアナ大学ラファイエット校に在学している。勉学に励むかたわら、アスリートとして
あわせて読みたい
【連載】風を越えて ~棒高跳び 坂口ジャスミン紫苑 世界への助走~ ② 朝7時30分ごろの「クラウド・カウンティー・コミュニティ・カレッジ」 <短大時代の1日> アメリカに来て最初の2年間、私は「クラウド・カウンティー・コミュニテ...
あわせて読みたい
【連載】風を越えて ~棒高跳び 坂口ジャスミン紫苑 世界への助走~ ③ 私に棒高跳びを教えてくれたのは、中原俊夫さんという人です。私が棒高跳びを始めたのは高校1年生の春でした。棒高跳びというスポーツも知らない全くの初心者でした。中原先生はそんな私に・・・
全国/世界 鳥取(Tottori)
アメリカの大学で棒高跳びの練習をする坂口ジャスミン紫苑さん

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

Follow @saninpress
この記事をシェア
  • 農業から小売り・加工品の製造まで~総合食品企業をめざす青果店~「FARMAN・KITCHEN・MARKET(ファーマン・キッチン・マーケット)」(大阪吹田市)
  • 原爆に散った広島市長 粟屋仙吉の青春時代①〈学業編〉

おすすめの記事

  • 粟屋仙吉と家族(中央のネクタイの男性が粟屋仙吉)【写真提供:国立広島原爆死没者追悼平和祈念館】
    原爆に散った広島市長 粟屋仙吉の青春時代⑤〈被爆80年 人望編〉
    2025年8月5日
  • 広島のライブハウス「ふらんす座」で事前稽古をする宮本美香さん
    【連載】 サックス奏者 販路開拓の旅(3) あなたに逢いに行く 
    2024年7月12日
  • 夜、ライブスポットを探して歩いていた場所(東京都品川区)
    【連載】 サックス奏者 販路開拓の旅(2)旅に出る理由
    2024年5月23日
  • 高校生の時の坂口ジャスミン紫苑さん(右)と、指導者の中原俊夫さん
    【連載】風を越えて ~棒高跳び 坂口ジャスミン紫苑 世界への助走~ ③
    2025年9月12日
  • 香港国際空港に到着した直後の、グレーターベイ航空 米子香港便
    【連載】グレーターベイ航空米子香港便 搭乗体験記③(往路 機内編)
    2025年3月30日
  • 粟屋仙吉が住んでいたころの米子町=明治時代末期(写真左奥に見える小ちいさな山のあたりが米子中学校)(写真の右奥に鉄道の線路があり、その右あたりに米子駅がある。粟屋仙吉の自宅は米子駅のすぐ近くにあったと思われる)【写真提供:鳥取県立公文書館】
    原爆に散った広島市長 粟屋仙吉の青春時代 ③〈師弟愛編〉
    2025年7月30日
  • スタンプラリーに参加した飲食店
    岡本喜八 生誕100周年 地域おこしにひと役 米子市
    2024年2月17日
  • 台中六十五
    台湾との歴史つむぐ日本酒が出雲市で完成
    2024年2月22日
  • ホーム
  • 島根
  • 鳥取
  • 全国/世界
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ

© San-in Press|記事や画像等の無断使用を禁じます。

error: Content is protected !!