
「エレクトーンって難しそう」「演奏するの大変そう」
エレクトーン奏者として活動している中で、何度も言われてきた言葉です。
もちろん難しいこと、大変なこともあります。しかし、実際に演奏してみると色々な面が見えてきます。今回はエレクトーンの意外な事実についてのお話です。
エレクトーンは両手両足を使って演奏する楽器です。ピアノを知っている人のほうが多いので、「足まで使うなんて!」という感想をよく耳にします。
確かに足で弾く鍵盤が加わるだけで、奏者はかなり忙しくなります。
しかし、この足鍵盤があるおかげで逆に楽になる側面があります。それは左手の負担が減ることです。
ピアノの場合、右手左手で全ての音域をカバーする必要があります。右手は高めの音でメロディーを弾きます。ハーモニーと低い音(ベースライン)の両方を弾く左手は大忙しです。
エレクトーンは、足にベースラインを担当させることができるので、左手の負担が減ります。たまにピアノを弾くと「左手が忙しい!大変!」と感じます。
また、足鍵盤をどうしても弾けない場合でも裏技があります。
エレクトーンには演奏を録音できる機能があります。その機能を使ってベースだけ録音し、あとはその録音に合わせて右手左手を弾けば完成です。
これはエレクトーンを初めたての方や、足鍵盤まで足が届かない小さい子におすすめです。
操作についても意外なお話しがあります。
エレクトーンには液晶画面やたくさんのボタン、レバーがついています。「パソコンみたい」「操作難しそう」などもよく言われます。
全てを使いこなすためには覚えることが多いことも確かです。しかし、実はUSBメモリを使えば操作はとても簡単です。
エレクトーンは市販の楽譜と音のデータが存在します。弾きたい曲が売られていたら、そのデータを購入してUSBメモリに保存します。それをエレクトーンで再生すれば、あとは弾くだけです。
ボタンも1、2個触れば操作ができます。自分で音を組み合わせたい場合は、たくさんのボタンを触らなければいけません。
難しいと思われがちな楽器ですが、工夫すれば簡単に演奏することができるのがエレクトーンです。
経験のない方にもたくさん触れてほしいな、と思います。
【エレクトーン奏者 ほりピ】
(注)「エレクトーン」はヤマハ株式会社の登録商標です。
〇 ほりピ 〇
鳥取県出身のエレクトーン奏者。4歳からエレクトーンを始める。いちどエレクトーンから遠ざかっていたが、恩師の支えでプロ演奏家の道に進んだ。2025年4月に東京都内で初の路上ライブを行うと、観客がSNSに投稿した演奏動画が280万回再生を突破した。エフエム山陰でラジオパーソナリティも務める。ヤマハ音楽教室講師。
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