MENU
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
AD
サン・レターズ・プレス
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
サン・レターズ・プレス
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 日本
  3. 家族の絆でプロのサーファーめざす(前編)武術太極拳で国体準優勝の勝部竜海さん

家族の絆でプロのサーファーめざす(前編)武術太極拳で国体準優勝の勝部竜海さん

2026 1/21
日本
2026年1月21日
サン・レターズ・プレス編集
武術太極拳の演武をする勝部竜海さん
武術太極拳の演武をする勝部竜海さん

「おとうさん、サーフィンがんばってね。ぜったい、ゆう(・・)しょう(・・・)してね」

遠征先にいる父に送られてきた動画は、幼い息子からの応援メッセージだった。プロのサーファーをめざす父は、国体で準優勝をした経歴を持つ。

サーフィンで準優勝したのではない。「武術太極拳(ぶじゅつたいきょくけん)」で日本の2位になったのだ。父がサーフィンを始めたのは32歳のときだった。

国民体育大会(現在の国民スポーツ大会)の種目に「武術太極拳」がある。武術(・・)太極拳(・・・)は中国武術としての太極拳(・・・)を、競技スポーツとして実施する種目だ。カンフーの演武のような種目と考えると分かりやすい。

勝部竜海(かつべ・たつみ)さんは島根県代表として2019年、国体の「武術太極拳」で準優勝した。

勝部さんが武術太極拳を始めたのは18歳の時だ。ジャッキー・チェンの作品を中心に、アクション映画をよく観ていた。

映画の影響で、カンフーやアクションに興味を持った。公民館などで、スポーツとしてのカンフーを教える教室があることを知り、すぐに通い始めた。公民館は決して近くはなかった。自転車で自宅から片道1時間以上かけて通った。

最初の型(かた)や基礎は、カンフー教室で教わることができた。技術が向上するにつれ、「自選難度競技(じせんなんどきょうぎ)」という、難易度の高い競技に挑戦したくなった。

自選難度競技とは既定の型を競うものではない。競技者が、自分でオリジナルの型を一から作って演武する種目だ。競技武術の中では、いちばんレベルが高い。回転数や着地動作などで、高度な技を求められる。

勝部さんが武術太極拳をはじめたころ、島根県では指導者の中にも「自選難度競技」の経験者がいなかった。

動画配信サイトを見て学び、月に1回程度、大阪へ遠征することで技術を高めていった。遠征に行って学んだことを島根に持ち帰り、自分で練習や研究をした。

本場の中国へ学びに行くこともあった。不完全な状態であっても、まずは試合に出場することで、実戦を通じて少しずつ習得していった。

勝部竜海さん(左)が国体で準優勝したときの表彰式
勝部竜海さん(左)が国体で準優勝したときの表彰式

島根は武術太極拳の練習環境に恵まれているとはいえない。大会と同じコートで練習できる機会が少ない。難度の高い技や着地動作に関しては練習が難しかった。

大会ではカーペットのような、専用の絨毯(じゅうたん)の上で競技をする。普段の練習は板張りの床で行わなくてはならない。

棍(こん)や槍(やり)といった柄(え)の長い武器を使う練習では、武器や床を傷つけてしまう恐れがある。試合と同じ想定で練習することは難しい。

跳躍(ちょうやく)をして、そのまま着地の動作を行うことがある。例えば空中で1回転から2回転して、開脚の状態で着地をする技だ。股関節を痛める可能性が高く、板張りの床では、かなり危険だ。

大会のコートでは絨毯(じゅうたん)がクッションの役割を果たすので、危険な技でも挑戦しやすい。板の床で練習をすると、ケガをするリスクが高まる。絨毯(じゅうたん)で練習できるときと比べて、板の床は恐怖心や安全性など、いろいろな面でかなりの差がある。

勝部さんは、畳の上で練習するなど工夫した。ふだんの練習ではイメージトレーニングにとどめ、事実上、ぶっつけ(・・・・)本番(・・)に近い形で大会に臨むことも多かった。

大会ではコートの広さが決まっている。コートの使い方も点数に関わってくる。コートの使い方を想定した練習ができないこともハンディキャップだった。

勝部さんが国体に出場したとき、自選難度競技の部門はなかった。自選難度競技であっても規定の型であっても基礎は同じだ。同じ技もあれば、同じ難度の動作もある。型の組み合わせが違うだけで、競技としては似ているといってよい。

従来からある型を競う部門に、勝部さんは出場した。「長拳B/第一国際規定套路(ちょうけんびー/だいいちこくさいきていとうろ)」という型だ。

勝部さんはみごと準優勝を果たした。29歳のときだった。既定の型は指導者に教わりながらも、独学と創意工夫を積み重ね、11年かけて日本の2位に上りつめたのだ。

勝部竜海さんが国体で準優勝したときの表彰状
勝部竜海さんが国体で準優勝したときの表彰状

1位になれなかった悔しさが残る。最後にミスをしてしまい、満足のいく演武ではなかったことが大きい。

勝部さんは準優勝を振り返る。

「国体で準優勝したとき、9割が悔しさで1割が安心みたいな感じでしたね。悔しさが大きかったこともあり、うれしいというよりも安心したような感覚でした。島根の代表として国体という大きな舞台で成績を収める事ができたので、応援してくださる方々や、地元に少しでも貢献できたかと思うと安心できました」

いま勝部さんは、武術太極拳をやめてプロのサーファーをめざしている。武術太極拳で日本の2位まで上りつめながら、なぜサーフィンなのか。

プロのサーファーをめざす裏には、愛する家族との知られざる絆(きずな)があった。

(後編につづく)

【動画】勝部竜海さんが武術太極拳の演武をする様子

(後編)は、こちらです。
↓↓

あわせて読みたい
家族の絆でプロのサーファーめざす(後編)武術太極拳で国体準優勝の勝部竜海さん はじめてサーフィンをやったとき、波に乗れたのは、ほんの数秒だった。 波に押されて滑り出した瞬間……。 体験したことのない新しい感覚だった。力を入れなくても波が体を押してくれる。海の上をサーっと滑らせてくれる。言葉で表せないような気持ちよさが、いまも…

関連記事

あわせて読みたい
埼玉から鳥取県米子市へ恩返し ケガからの復帰にかける女子プロゴルファー金宮みかどさん 埼玉県在住の女子プロゴルファー、金宮みかどさんがケガからの復帰へ向けてトレーニングに励んでいる。金宮さんは鳥取県米子市ゆかりのプロだ。埼玉県出身の金宮さんは2018年秋に米子市へ移住した。2024年4月に拠点を埼玉に戻すまで、同市を拠点に活動していた。約5年半の間、米子に住んでいたことになる。
あわせて読みたい
アメリカで日本代表をめざす 棒高跳び選手 坂口ジャスミン紫苑さん 2025年5月、アメリカで棒高跳びの日本代表をめざす選手がいる。坂口ジャスミン紫苑(しおん)さんだ。坂口さんは、ルイジアナ大学ラファイエット校に在学している。勉学に励むかたわら、アスリートとして

Ad

日本
武術太極拳の演武をする勝部竜海さん

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

Follow @saninpress
この記事をシェア

おすすめの記事

  • 江津市桜江小学校で花の種を受け取るhactoさん
    福島と山陰つなぐシンガーソングライター(後編)
    2024年3月11日
  • スペインでグラウンドゴルフの普及をするパロミータさん (赤い帽子の人がパロミータさん)
    「ヨーロッパ・グラウンド・ゴルフ協会」 初代会長にスペイン在住の日本人(後編)
    2025年7月2日
  • 中山真麻子さんが開発に貢献した「リンゴの剪定枝を使ったお香」
    「ふるさと」で習得した技術により「家族のふるさと」へ貢献
    2024年9月15日
  • セントアンドリュースオールドコースをプレーする当サイトのスタッフ
    葬祭業が最新鋭の屋内ゴルフ練習場
    2024年2月16日
  • 「まちライブラリーカフェpukapuka(ぷかぷか)」の外観
    「まちライブラリー」で好きな島根の暮らしを守りたい  神楽で移住の森口真菜さん
    2024年12月30日
  • 神戸弘陵学園にいたころの坂根凜(さかね・りん)さん
    コロナ禍の出場辞退乗り越え 客室乗務員(CA)めざす女子野球選手(前編) ~神戸弘陵学園出身の坂根凜さん~
    2025年10月14日
  • 「こはく」10周年記念号
    上場企業発行の地域密着情報誌「こはく」10周年
    2024年3月29日
  • 小汀剛史さんが育てている多肉植物(アガベチタノタ)
    「挑戦に無駄なことなどない」 ロックバンド「Supe(シュープ)」「Porehead(ポアヘッド)」の元ギタリスト 異分野で会社経営(後編)
    2024年6月6日
Ad
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ

© San Letters Press|記事や画像等の無断使用を禁じます。

error: Content is protected !!