
2025年10月上旬に東京で演奏をする機会がありました。
それ以前に東京では2回演奏したことがあります。1回目は、誰でも自由に参加できるイベントに出演したときです。2回目は自分で企画して路上ライブを行いました。
どちらも自分が東京で演奏したい、という気持ちで挑んだものでした。依頼をいただいて演奏したのは今回が初めてです。
きっかけは2025年8月に送られてきた、SNSのダイレクトメッセージでした。印刷関連の会社を経営されている方で、業界の周年行事があるので演奏をお願いしたいとのことでした。会場は東京都千代田区丸の内にある東京會舘です。
山陰以外からの依頼は初めてでした。しかも東京ということでかなり動揺した記憶があります。驚きと喜びを感じながら、ぜひ演奏させてくださいと、すぐにお返事しました。
本番までの約2ヶ月間、メッセージでやり取りしながら準備を進めました。いつもは自分で演奏曲を決めて行くことが多いです。今回は、すべて主催の方からリクエストをいただきました。
私の演奏動画を一通り見てからリクエスト曲をお決めになったようです。準備段階で、かなりリサーチして真剣に考えていただいたのが、とても嬉しかったです。
そして当日をむかえました。
東京で演奏するときは自分のエレクトーンを持って行かず、東京に住む知人に借りて会場まで運搬します。今回も演奏前にエレクトーンを取りに行き、タクシーで会場まで運びました。
東京會舘のことは調べていましたが、どんな所なのかは到着して初めて見ることになりました。丸の内に行くのも人生初です。東京會舘のすぐ近くには皇居があります。皇居を間近で見たのも初めてでした。
興奮して(地方から来たのがバレるかな?)と内心思いながら平静を装っていました。

会場に到着し、メッセージでやり取りしていた方と初めてお会いしました。手伝ってもらいながらステージまで楽器を運び、リハーサルをして本番まで待機です。
会場は広く、内装が煌びやかでプロジェクターの演出が素敵です。私の写真もプロジェクターで大きく表示してもらっていました。控え室はとても広く、窓からは皇居が見えます。
来場者は700人を超えています。すべてが想像していたよりも100倍スケールが大きく豪華で、一気に緊張していました。今まで見てきたものと違う景色でした。
行事が始まると、石破茂前首相のビデオメッセージが流れました。司会はタレントのジョン・カビラさんです。途中で小池百合子東京都知事が挨拶に来られました。他にも有名なゲストの方がいて、密かにテンションが上がっていました。

ついに出番がやって来て、ステージに上がります。
演奏の前にはジョン・カビラさんと2人でやり取りする形で、私のプロフィールが紹介されました。話の途中でハイタッチしていただくなど、とても優しくて気さくな方で緊張がほぐれました。
演奏が始まってからはあっという間で、(いつもどおり楽しもう!)という気持ちで演奏しました。会場にいる方もノリノリです。
無事に本番が終わり、打ち上げにも参加させていただきました。当日までの準備のお話しや、出演者を決めるときの裏話しなど、たくさん聞かせていただきました。
今回、声を掛けてくださった方は、毎日私の演奏動画を見てくれていたそうです。胸が熱くなります。
投稿を見ている人の反応が分からないので、SNSはあまり得意ではありません。でも、これまで投稿した動画がきかっけで、今回の依頼をいただきました。そこから色々なご縁が広がったことを思うと、SNSの活動をしていて良かったなと心から思います。
今回の出演は初めてのことばかりで、不安がたくさんありました。皆さんにあたたかく迎えていただき、ほんとうに素敵な日となりました。
もっと全国に目を向けて頑張っていきたい、という気持ちが更に大きくなっています。自分の中でとても大きな1日でした。
これからも頑張ります!
【エレクトーン奏者 ほりピ】

(注)「エレクトーン」はヤマハ株式会社の登録商標です。
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