MENU
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
AD
サン・レターズ・プレス
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
サン・レターズ・プレス
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 小泉八雲の短編「耳なし芳一」演じる琵琶奏者 生誕地「レフカダ島」への夢(櫻井亜木子さん)

小泉八雲の短編「耳なし芳一」演じる琵琶奏者 生誕地「レフカダ島」への夢(櫻井亜木子さん)

2024 9/10
国際 日本
2024年9月10日
サン・レターズ・プレス編集
エルサルバドルで「耳なし芳一」を演じる櫻井亜木子さん(右)=2015年1月
エルサルバドルで「耳なし芳一」を演じる櫻井亜木子さん(右)=2015年1月

2024年は文豪、小泉八雲の没後120年にあたる。代表的な著書「怪談(Kwaidan)」が出版されて120年でもある。

「怪談」は八雲が死去する直前の1904年4月に、アメリカで出版された。日本各地に伝わる伝承などを基にした短編集だ。幽霊や妖怪、神話にまつわる物語が収められている。「耳なし芳一」や「雪女」などは特に有名だ。

八雲が書いた「耳なし芳一」に曲をつけ、20年近く演じ続ける人物がいる。琵琶奏者の櫻井亜木子(さくらい あきこ)さんだ。

櫻井さんは東京音楽大学卒業。日本琵琶楽コンクールで優勝するなど、様々な賞を受賞している。日本を代表する琵琶奏者だ。2014年度には文化庁文化交流使に任命され、72日間で7ヵ国15都市にて演奏を行った。

小椋佳さんや氷川きよしさん、GACKT(ガクト)さんなど有名歌手との共演も多数ある。祖母が、八雲ゆかりの地である島根県松江市出身だ。子どものころ母に連れられて年に1度は松江を訪れていた。夫の父も松江市出身で、ゆかりが深い。

櫻井さんが「耳なし芳一」を初めて演じたのは2007年8月のことだ。

栃木県日光市湯(ゆ)西川(にしがわ)温泉(ゆにしがわおんせん)(おんせん)にある、旅館の主人から相談を受けて演奏することを考えた。

「耳なし芳一」は盲目の琵琶法師、芳一の物語だ。

物語の中で芳一は、源平最後の合戦「壇ノ浦の戦い」を琵琶演奏に合わせて熱心に語っていた。語りがあまりにも素晴らしかったため、平家落ち武者の霊が芳一にとりついた。

湯西川温泉には源平の合戦で敗れた平家の落人伝説がある。こういった関係から同温泉で演奏することになった。

櫻井さんは、子供の頃から「耳なし芳一」の物語を昔話としては知っていた。深く興味をもったのは、自分が琵琶演奏を生業としたからだ。芳一は琵琶法師として、自分と同じ楽器を携えていた。

櫻井さんは、「耳なし芳一」を演じ始める前から「平家物語」を題材とした演目を演じてきている。「平家物語」は平家の栄枯盛衰を描いた軍記物語だ。芳一は櫻井さんにとって自分自身と重なる存在だったのだ。

琵琶奏者の櫻井亜木子さん
琵琶奏者の櫻井亜木子さん

櫻井さんは「耳なし芳一」を演じ始めた動機を次のように語る。

「元々、琵琶法師の持つ琵琶は法具であり、経の伴奏楽器として使われていました。鎮魂の役割を持つ楽器でもあります。この世に現存する人間ではなく、死後の世界にある霊魂に近い楽器です。現世と来世を行き来しそうになった芳一に近づくことで、琵琶の持つ本来の魅力を探りたい自分がいたのかもしれません」

「耳なし芳一」を演じているうちに、自分も霊に取りつかれそうになることがあるという櫻井さん。取りつかれる寸前まで物語の世界に入り込む。芳一を演じるときは、般若心経の数珠を身につけて公演に臨む。

会場には「赤間神宮のお神酒」と「清めの塩」を置いている。赤間神宮は壇ノ浦の戦いで敗れて入水し、崩御(ほうぎょ)(注1)した幼帝、安徳天皇が祀(まつ)られている神宮だ。「耳なし芳一」は赤間神宮の前身「阿弥陀寺」が舞台となっている。

櫻井さんは島根県にある松江城が国宝になる前、天守閣で「耳なし芳一」を演じている。2012年にはニューヨークで演奏した。エルサルバドルやブラジルのサンパウロでも公演を行った。

小泉八雲はギリシアのレフカダ島で生まれている。櫻井さんは2024年7月にギリシアを訪れた。この時、レフカダ島で「耳なし芳一」を演奏しようと模索したが実現していない。

ギリシア訪問で、いつかレフカダ島に行って演じたいという強い夢を抱いた。実現しなかったがゆえに、どうしてもやりたいという想いが募った。

2024年9月26日に八雲は没後120年を迎える。同日、櫻井さんはレフカダ島での「耳なし芳一」公演を実現すべく、八雲の墓前に決意報告をする。

1904年9月26日に死去した小泉八雲は、東京都豊島区の雑司ヶ谷霊園(ぞうしがやれいえん)に眠っている。

(注1:崩御(ほうぎょ)=天皇が亡くなること)

ギリシアを訪れた櫻井亜木子さん=2024年7月(アテネ市内のパルテノン神殿近く)
ギリシアを訪れた櫻井亜木子さん=2024年7月(アテネ市内のパルテノン神殿近く)

関連記事

あわせて読みたい
福祉施設でライブ活動 シンガーソングライターの尾上明範さん 2024年11月、認知症の女性は「いまがいちばんたのしい」と涙をながした。70歳代だった。介護施設でのできごとだ。マイクの前に立つ男は、人のために歌えたという喜びを感じた。自分の音楽が人の役にたっていると…

Ad

国際 日本
エルサルバドルで「耳なし芳一」を演じる櫻井亜木子さん(右)=2015年1月

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

Follow @saninpress
この記事をシェア

おすすめの記事

  • 毛氈(人形の下に敷いてある赤い布が「毛氈」)
    明治元年創業 鳥取県の老舗企業「人形のウエダ」が神奈川移転 毛氈販売へ転換
    2024年10月13日
  • 手打大山そば 響
    【覆面調査 地方発グルメ】「手打大山そば 響」(京都)
    2025年3月21日
  • 画像資料(災害時は口の菌が増殖する)
    【連載】歯科医「太田秀人」 太宰府から口福(こうふく)を届けます① ~避難袋に歯ブラシを~
    2025年6月29日
  • 東日本大震災の被災者を招待して行った書道交流会(福岡県内)=2012年8月
    【連載】歯科医「太田秀人」 太宰府から口福(こうふく)を届けます⑤ ~災害時の栄養と健康~
    2025年11月2日
  • 自転車好きの団長安田さん(提供:松竹芸能)
    安田大サーカス 団長安田さんが語る、鳥取への想い
    2024年3月26日
  • セリフの指導をするモンデンモモさん(4月3日 東京都杉並区の永福和泉地域区民センター)
    舞台「稲田姫物語」 東京都府中市で上演
    2024年4月14日
  • 朝7時30分ごろの「クラウド・カウンティー・コミュニティ・カレッジ」
    【連載】風を越えて ~棒高跳び 坂口ジャスミン紫苑 世界への助走~ ②
    2025年8月3日
  • 「遊食処 江間」の店主、江間宏志(えま ひろし)さん
    鳥取を愛する居酒屋の店主 広島「遊食処 江間」(ゆうしょくや えま)
    2025年6月23日
Ad
  • ホーム
  • 日本
  • 国際
  • このサイトについて
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ

© San Letters Press|記事や画像等の無断使用を禁じます。

error: Content is protected !!