【連載】グレーターベイ航空米子香港便 搭乗体験記④(復路 機内食編)

米子鬼太郎空港へ向けて出発を待つ、グレーターベイ航空米子香港便(香港国際空港の様子)
米子鬼太郎空港へ向けて出発を待つ、グレーターベイ航空米子香港便(香港国際空港の様子)

(往路 機内編よりつづく)

香港での滞在が終わり、日本へ向けて帰国する日が来た。数日前、香港に来る便に搭乗していた客室乗務員に、空港内で偶然出くわした。この日は米子行きの便ではなく、違う便へ搭乗するらしい。

筆者は出国手続きを行い、搭乗待合所へ移動した。米子行きの便に乗る搭乗待合所は、思ったよりも遠い。道に迷ったが、なんとか到着して機内に乗り込んだ。

帰りの便では機内食を3種類、事前にオンライン予約していた。機内食を食べたい場合は、出発の48時間前までに予約しなくてはならない。

機内で食べた1つ目のメニューは、伝統的な中国料理「獅子頭肉団子と野菜ライス」だ。「獅子頭」は「獅子の肉を使っている」という意味ではない。「獅子の頭のように大きな」という意味らしい。「元の価格」は80香港ドルで、「オンライン価格」は70香港ドルだ。当時のレートで1,360円での予約だった。

「獅子頭肉団子と野菜ライス」
「獅子頭肉団子と野菜ライス」

「元の価格」と「オンライン価格」があるのは、帰国して記事を執筆中に気づいた。「元の価格」とは何なのか。山陰にはグレーターベイ航空の支店が無い。グレーターベイ航空の東京支店に電話で問い合わせてみた。

「元の価格」とは、コールセンターに電話して予約する場合の価格だった。ただしコールセンターは香港にある。日本から電話するとしたら国際電話になってしまう。日本にはコールセンターがないため日本から機内食を予約する人は、ほとんどがインターネットによりオンラインで予約しているという。

2つ目の料理は「蒸し鶏エシャロット餡かけご飯」だ。オンライン価格は70香港ドルだ。エシャロットを使った「あんかけ」にしてある。「エシャロット」は、小型のタマネギのような香味野菜らしい。タマネギとニンニクの中間のような味、とでもいうのか。初めて食べたが、フランス料理ではよく使われるという。

「蒸し鶏エシャロット餡かけご飯」
「蒸し鶏エシャロット餡かけご飯」

3品目は「精進料理風焼きそば、マッシュルームと野菜ミックス」だった。オンライン価格は70香港ドルだった。これも当時のレートで1,360円だ。かなり細い麺で、焼きビーフンのような食感がする。

隣の乗客は機内販売でカップラーメン「出前一丁」を買っていた。客室乗務員が、お湯を入れて持ってきた。機内食の予約を忘れた場合は、こういう方法で小腹を満たすこともできる。

香港での疲れもあって、機内では居眠りしているうちに時間が過ぎた。目が覚めて外を見ると山の上を飛んでいるようだった。まだ雪が残っている。すでに日本の上空なのだろうか。そのうち海と市街地が見えてきた。

「精進料理風焼きそば、マッシュルームと野菜ミックス」
「精進料理風焼きそば、マッシュルームと野菜ミックス」

香港行きの便を予約する際に、運休するのではないかという心配があったが、行きの便も帰りの便も快適で満足した旅であった。実際に乗ってみて、また利用したいと感じた。

特に客室乗務員が親切で融通のきくところが印象に残る。国内旅行と変わらない気軽さで香港まで行けるのがよい。

グレーターベイ航空米子香港便は、約4時間のフライトを終え、米子鬼太郎空港に着陸した。

何ごともなく終了したかに思えた香港の旅であったが、この後、米子鬼太郎空港の到着ロビーで思わぬアクシデントに見舞われることとなる。

(つづく)

(2024年10月27日から、鳥取県の米子鬼太郎空港と香港国際空港を結ぶ定期便が就航しています。この記事は米子香港便の搭乗体験記です。感想などは筆者の主観です。グレーターベイ航空の正式な制度については、直接航空会社へお尋ねください)

グレーターベイ航空米子香港便、米子鬼太郎空港行きの機内で見た景色
グレーターベイ航空米子香港便、米子鬼太郎空港行きの機内で見た景色

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