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  3. 人々に支えられ 農業のネタしかやらない農家芸人「てんてらてーんあきら」(第1話)

人々に支えられ 農業のネタしかやらない農家芸人「てんてらてーんあきら」(第1話)

2026 2/23
日本
2026年2月23日
サン・レターズ・プレス編集
農家芸人の「てんてらてーんあきら」さん
農家芸人の「てんてらてーんあきら」さん(写真提供:てんてらてーんあきらさん)

母が倒れた。命が危ない。芸人の「てんてらてーん・あきら」は、和歌山から自転車で宮崎に来ていた。宮崎から和歌山までは、直線距離で測っても560キロはある。危篤(きとく)の母がいる和歌山に、自転車で向かったのでは間に合わないかもしれない。

直通の新幹線もない。車で高速道路を走るのが、和歌山までたどり着くいちばん早い方法だった。

「俺が、いまから車出して連れてってやる」

仕事を投げ出し、和歌山までの運転を買って出たのは、宮崎に住む、あきらの親友だった。ふたりは、あきらが専門学校のときに知り合った。

親友は宮崎県で農業をやっている。あきらは自転車で旅行をするのが趣味だ。旅行先の宮崎で親友の畑を手伝い、その後で、自転車により九州を一周するつもりだった。宮崎に来て5日目に母が倒れた。

(もしかしたら死ぬかもしれない)

逃げ場のない不安が、あきらを追い詰めていた。

(このままお母さんが亡くなってしまったら…。なぜ自分の母がそんな目にあわないといけないのか、なにか悪いことをしたのか)

答えの出ない問いかけが、あきらの頭の中をぐるぐると駆け巡った。

農作業に向かう「てんてらてーんあきら」さん(あきらさんの実家は農家だ。芸人になってからも実家を手伝うことがあった)
農作業に向かう「てんてらてーんあきら」さん(あきらさんの実家は農家だ。芸人になってからも実家を手伝うことがあった)(写真提供:てんてらてーんあきらさん)

親友は車の中で声をかけ続けた。

「大丈夫や」「安心しろ」「迷惑とか思わんでええから。こういう時はお互いさまや」

親友は、あえて話をそらして、あきらの不安を和らげようとしていた。

「いま岡山くらいや。岡山って名産品なんやろなぁ。ちゃんと来たこと無いから、いつか来てみたいなぁ」

頭の中が真っ白だったあきらは、聞こえてきた言葉にたいして、ただ返事をするのがやっとだった。

不安に押しつぶされそうだ。話しかけてくれていなかったら、もっとパニックになっていただろう。

13時間後、母のもとにたどり着いた。母は無事に命をとりとめた。

2025年、親友は結婚式を挙げることになった。あきらのもとへ結婚式の連絡が来た。

「絶対いくわ」

あきらは迷うことなく、すぐに出席すると答えた。

「てんてらてーんあきら」は、農家芸人として売り出している。農業のネタしかやらない。結婚式の余興で農業のネタをやったところ、会場は爆笑の渦だった。

1人だけ涙を流す男がいた。あきらを母のもとに送り届けるために、13時間走り続けた新郎だった。

専門学校を卒業して10年たつが、ふたりは、いまも連絡を取り合う。

「てんてらてーんあきら」が、芸人になろうと思ったのは小学2年生、7歳のころだ。お笑い番組を見るのが好きな子どもで、人を笑わせるのが好きだった。

テレビを見ていると陣内智則さんがいた。陣内さんのネタを見て、かっこいいと思った。こんなことができる人になりたいと、あこがれた。

まわりには芸人になると公言していたが、高校卒業のときは決心がつかなかった。高校を卒業して19歳で農業の専門学校に入学した。1年間、滋賀県で農業を学んだ。

2025年2月、あきらは東京でピン芸人として活動している。ここに至るまで、どんな出来事があったのか…。

(第2話につづく)

第2話

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第3話

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農家芸人の「てんてらてーんあきら」さん

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