葬祭業が最新鋭の屋内ゴルフ練習場 安来市

セントアンドリュースオールドコースをプレーする当サイトのスタッフ

島根県安来市で葬儀業を営む有限会社ヤマサキ企画は、屋内ゴルフ練習場の運営を開始した。2月10日、同社が運営するGOLF STUDIO E-three LABO(ゴルフスタジオイースリーラボ)が安来市飯島町にオープンした。

同社は、これまで「ジェイエイやすぎライフサービス」などで葬儀事業を行ってきた。

近年は近親者のみで行う小規模な葬儀が多く、葬儀をしない世帯も増えている。さらに人口の減少も原因となって葬儀業界では市場の縮小が続いており新たな事業展開が課題となっている。業界では料亭の運営など他部門への進出が目立つ。20年後に団塊の世代がいなくなると市場はさらに縮小することが見込まれる。

同社では家族葬ホール建築のために取得した土地の有効活用を検討。事業再構築補助金を活用して今回の新事業開始に至った。事業再構築補助金は新型コロナウイルス感染症の影響で売上の回復が期待しづらい中で、中小企業の新しい事業展開を支援するために設けられた補助金である。

練習場の打席数は4打席。打席を設計したメーカーによると個室の打席は全国でも最大の広さを誇るという。各打席は世界240か所のゴルフコースを体験することができる最新のシミュレーターを備えている。日本国内ゴルフ場のほか、全英オープンゴルフの開催でも有名なセントアンドリュースオールドコースなど、世界の有名ゴルフ場もプレーすることができる。山陰にある同種のゴルフ練習場としては珍しく、打席での飲食も可能でテイクアウトもできる。提供されるピザは施設内のピザ窯で作る自家製のオリジナルで、親子連れでも楽しめる施設となっている。

この練習場を設立した山﨑徹さんは「安来市内には娯楽施設が少ない。この練習場が地域の活性化と子供の健全育成に役立ってほしい。他の業種も(地域活性化の)後に続いてほしい」と話す。

今後はインストラクターによるレッスンやゴルフショップと提携しての試打会なども予定している。試打会では最新のゴルフクラブを試打できて、計測器を使った専門家のアドバイスを受けることもできるという。

入会金は2千円だが、登録した人は千円分の食事券を受け取ることができる。

問い合わせは、0854(21)9211。GOLF STUDIO E-three LABOまで。

(サービスなどの内容は取材日時点の情報です。)

シミュレーターの操作パネルを説明する山﨑徹さん